インビザラインで噛み合わせが悪くなるって本当?違和感を感じた時の対処法とは
SNSや掲示板などで、「インビザラインしたら噛み合わせが悪くなった」という口コミを見かけることがあります。
しかし、インビザライン自体は噛み合わせをよくすることができる矯正治療です。
果たして本当に、インビザラインで噛み合わせが悪くなることがあるのでしょうか?
インビザラインで噛み合わせが悪くなる理由と、違和感があるときの対処法をご紹介します。
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インビザラインで噛み合わせが悪くなることはあるのか
まずは、噛み合わせをよくすることができるインビザラインで、逆に悪くなってしまうことがあるのかを解説します。
噛み合わせが悪くなることは基本的にない
インビザラインで歯列矯正をしたことによって噛み合わせが悪くなることは、基本的にありません。
まずインビザラインは光学スキャナーで歯のデータを正確に読み取り、3Dによって開始から終了までの治療計画を算出します。
治療計画を出す際に、最終的な噛み合わせもきちんと確認するため、インビザラインで歯列矯正をしたことが原因で噛み合わせが悪化することはありません。
治療中は一時的に噛み合わせが悪くなることがある
インビザラインで噛み合わせが悪化することはありませんが、治療中、一時的に噛み合わせが悪くなることはあります。
インビザラインに限った話ではありませんが、矯正治療中は少しずつ歯が動くためズレが生じ、同時に噛み合わせが悪くなってしまうといったケースです。
特に、治療開始直後やマウスピースを新しいものに交換した際に、違和感を覚える人が多くなる傾向にあるようです。
ただし、噛み合わせが悪くなったまま治療が終わるわけではありません。歯の移動によって一時的に噛み合わせが悪くなっているだけであり、最終的には治療計画と同じように噛み合わせも改善されます。
インビザラインで噛み合わせが悪くなる原因
インビザラインで噛み合わせが悪くなることは基本的にありませんが、正しく治療をしないと、本来の噛み合わせからズレて悪くなってしまう可能性があります。
では、どのようなことをしたら噛み合わせが悪くなるのか、原因について解説します。
噛みしめる力が強すぎる
噛みしめる力が強いと奥歯が沈み込んでしまい、上下の噛み合わせが悪くなってしまうケースがあります。
マウスピースを装着している間は、歯に圧力が加わり続けるため、噛みしめる力が強すぎると沈み込みやすくなります。
特に噛みしめ癖がある人は、奥歯を強く噛みしめすぎてしまわないように注意してください。マウスピースの破損の原因にもなりかねません。
正しくマウスピースを装着していない
インビザラインは1日20~22時間以上装着しないと、治療計画通りに進みません。また、マウスピースを装着する際は、歯から浮かないようにチューイーを使用してしっかりつける必要があります。
マウスピースを正しく装着しないと、噛み合わせに悪い影響を与える可能性があるので注意しましょう。
マウスピースが変形したまま装着する
噛みしめ癖や熱などによって、マウスピースが変形してしまうことがあります。
インビザラインはマウスピースの形に歯並びが変化するため、変形したままの状態で装着すると、治療計画通りに歯が動かなくなります。
インビザラインの治療計画は、最終的に噛み合わせもよくなるように緻密に計算されていますが、ズレが生じてしまうと噛み合わせが悪くなる可能性があるので注意しましょう。
マウスピースがずれている
インビザラインは歯型がマウスピースの形になるように少しずつ移動します。そのため、マウスピースがずれたまま装着すると、歯並びがずれた状態の形に変化してしまいます。
また、マウスピースの圧力が正しく歯に伝わらなくなることもあるため、治療計画から遅れてしまう可能性もあるでしょう。
マウスピースがずれているだけで、そのまま最終的な噛み合わせが悪くなるわけではありませんが、違和感が長く続きやすくなるうえに、治療期間も長引く可能性があります。
マウスピースは上下ともにずれないように、しっかり正しく装着してください。
インビザラインで噛み合わせが悪く感じる時の対処法
治療期間中など、もしもインビザラインで噛み合わせが悪く感じた場合、どのように対処をすればよいのでしょうか?
ここからは、噛み合わせが悪く感じる時の対処法を解説します。
すぐに担当の歯科医師へ相談する
まずはできるだけ早めに、担当の歯科医師に早めに相談しましょう。一時的に噛み合わせが悪くなっているだけのケースが多いですが、場合によってはそのままズレが進んで違和感が残ったまま治療が完了してしまうかもしれません。
定期通院の際でもいいので、違和感があることを伝えたうえで、進行状況などを確認してもらいましょう。
場合によっては必要に応じて、アタッチメントの付け替えやワイヤー矯正との併用などを提案されることもあります。
中にはマウスピースの作り直しが必要になるケースもあるため、違和感があったら放置せずに、必ず歯科医師へ相談してください。
マウスピースの状態・使用方法を確認する
まずは、マウスピースを正しく装着しているか、使用方法を再度確認しましょう。
マウスピースを装着する際に使用するチューイーは、噛んでいるうちに劣化していきます。劣化したチューイーではしっかり歯にマウスピースを密着できないため、必要に応じて新しいものに変えるなどの対応が必要です。
また、マウスピースの状態もよく確認しましょう。特に、急に噛み合わせが悪く感じる場合は、マウスピースが破損している可能性があります。
目で見るだけでは確認しづらい場合もありますが、手持ちの新しいマウスピースとよく比較して、破損箇所がないか確認をしましょう。
マウスピースが破損している場合は、定期通院を待たずにすぐ歯科医師へ相談してください。
まとめ
インビザラインで噛み合わせが悪くなることは基本的にありません。
治療中は一時的に噛み合わせが悪くなることはありますが、最終的には違和感のない仕上がりになります。
ただし、マウスピースを正しく装着しなかったり、日常的な癖によってインビザラインで噛み合わせが悪くなる場合もあります。
インビザラインで噛み合わせを悪くしないためには、正しく治療をすることが大切です。しっかり歯科医師の指示を守って、正しい治療を心がけましょう。