インビザラインをすると滑舌が悪くなる!?

インビザラインをすると滑舌が悪くなる!?

インビザラインはマウスピース(アライナー)を装着して歯列矯正を行う治療です。比較的痛みが少なく人気のある治療法ですが、マウスピースの影響で滑舌が悪くなるがあると言われています。

インビザライン矯正中は滑舌が悪くなるのか、悪く感じる原因と対処法について解説します。

インビザライン矯正中は滑舌が悪くなるのか

そもそもインビザライン矯正中は滑舌が悪くなるのか、マウスピースによる滑舌への影響について解説します。

違和感はあるけど滑舌への影響は少ない

インビザライン矯正中は、マウスピースを口の中に入れるため、滑舌が悪くなる場合があります。

しかし、インビザラインはワイヤーなど、従来からある矯正治療と比較すると表面が滑らかなため、滑舌は悪くなりにくいです。

最初は違和感によって滑舌が悪くなることもあるかもしれませんが、多くの場合は数日~数週間程度で滑舌の悪さを感じなくなります。ちょっとした違和感が残ったままでも、滑舌への影響は少ない場合がほとんどです。

実際に喋りを売りにしている芸能人の中にも、インビザラインのマウスピースを着けたまま仕事をしている人もいます。

周りからは違いがわからないことも多い

マウスピースの違和感によって自分では滑舌が悪くなっていると感じても、周りからは違いがわからないことも多く、実際には本人が気にしすぎているだけといったケースは多いです。

マウスピースを着けると少し喋りにくいと感じる場合は、友人や家族などに装着前と装着後の滑舌を確認してもらうとよいでしょう。

インビザラインで滑舌が悪くなると感じる原因を解説

インビザラインは比較的、滑舌への影響が少ない治療法です。しかし、実際に滑舌が悪くなったと感じる人も少なくありません。

インビザライン矯正中に滑舌が悪くなると感じる原因について解説します。

マウスピースが舌に当たる

マウスピースの表面は滑らかでしっかり歯にフィットしますが、違和感が少ないとはいえ、厚みが増えるので舌にマウスピースが当たりやすくなります。

舌が当たる部分の形状が変わると、慣れるまでは発音しにくくなってしまいます。

とくにサ行・タ行・ナ行・ラ行は舌を大きく動かして発音するため、滑舌が悪くなりやすいです。

マウスピースで口の中の形が変わる

マウスピースを使い始めて間もない期間は、異物感があり滑舌が悪くなることもあります。口の中に飴が入ってる状態だと喋りにくいのと同じようなイメージです。

慣れれば改善はされますが、口の中の変化に慣れないうちは滑舌に影響がでる可能性が高いでしょう。

マウスピースが正しい位置で装着されていない

マウスピースをしっかり歯にフィットさせないと、浮いてしまい喋りにくくなります。

浮いている分、舌が当たりやすくなったり異物感が強くなったりするため、滑舌が悪くなりやすいです。

口が開きやすくなって乾燥する

マウスピースに慣れるまでは、口が閉じにくくなり、無意識に開いてしまうことがあります。口が開いてしまうと口腔内が乾燥して唾液が減少してしまいます。

唾液には、舌の動きを滑らかにし発音を助ける潤滑作用があるため、口の中が乾燥することで滑舌に影響が出てしまう可能性が高くなるでしょう。

インビザライン中に滑舌が気になったときの対処法

インビザライン中に滑舌が気になったときの対処法

マウスピースに慣れるまでは、どうしても違和感によって滑舌が気になってしまいます。少しでも違和感を少なくして、スムーズに喋れるようになるための対処法を解説します。

マウスピースを付けたまま話す練習をする

マウスピースの違和感は、早ければ数日ほどで慣れてきます。仕事の関係などで、なるべく早く慣れてスムーズに話せるようになりたい場合は、マウスピースを装着したまま話す練習をしましょう。

友人と通話をしながらゲームや趣味を楽しんだり、声劇の台本を読み上げたり、早口言葉をくり返したり、普段以上に声を出して話してみるとよいです。

とくに発音しにくいサ行・タ行・ナ行・ラ行を、滑らかに発音できるように練習することをおすすめします。

どうしても気になるときは外して話す

仕事の関係で人前で話す機会があり、どうしても滑舌が気になる人もいます。そのような場合は、必要に応じて外して話すとよいでしょう。

1日20時間以上の装着時間を守れば、治療に影響が出ることはほとんどないため、大切な発表のときだけなど限定的に外すくらいなら問題ありません。

ただし、外している時間が長くなると治療がスムーズに進まなくなるため、装着時間を守るよう自己管理をしてください。

マウスピースを正しく装着する

マウスピースを正しく装着しないと、違和感や異物感が大きくなり、喋りにくさを感じます。

マウスピースを装着するときは、チューイーと呼ばれるシリコンのチューブを噛んで、しっかり歯にフィットさせましょう。

チューイーを噛むことを怠ると、マウスピースがフィットせず、スムーズに治療が進まなくなります。マウスピースを正しく装着することは、治療をスムーズに進めるためにも大切なことです。

改善しない場合は歯科医師へ相談する

多くの場合は数日~数週間ほどで滑舌が改善されます。しかし、トレーニングをしたり正しくマウスピースを装着したりしてもなかなか改善しない場合は、なにか違う原因があるかもしれません。

特に、マウスピースに舌が当たるときに痛む場合は、変形していたり、不適合な形のマウスピースを装着していたりする可能性があります。

なかなか滑舌が改善しないときは、ほかに原因があるかもしれないため、歯科医院へ相談してみましょう。

まとめ

インビザラインはマウスピースを装着する影響で、口の中の形状が変わります。普段は当たらない位置に舌が当たるようになったり、口の中が乾燥しやすくなったりすることで、喋りにくい・滑舌が悪くなったと感じるようになります。

しかし、大抵の場合は違和感がなくなり慣れてくれば、滑舌は気にならなくなります。本人が気にしていても、周りからは普段と変わらずスムーズに話しているように聞こえるケースも多いです。

どうしても滑舌が気になる場合は、たくさんトレーニングをしたり、大切なときだけ外したりなどして対処しましょう。