インビザラインで後悔しないために|よくある失敗例とその対策を解説

インビザラインで後悔しないために|よくある失敗例とその対策を解説

どんな治療においても向き不向きや、リスク、デメリットといったネガティブな部分はあります。

インビザラインは現在最も注目されている矯正で、実績も症例も多く信頼性が高い治療法で。しかし、そんなインビザラインでも、治療したことを後悔をしてしまう可能性は十分にあります。

インビザラインで矯正を始めて後悔しないために、事前に正しい知識を身につけておきましょう。

この記事では、インビザラインのよくある失敗例とその対策について解説します。

インビザラインで後悔した人はいるのか

残念ながら、インビザラインで矯正して後悔した人は実際にいます。

SNSや掲示板サイトなどでは、「思ったような仕上がりにならなかった」や「1日20時間以上付けなければならないことが難しく、思った以上にハードルが高かった」など、さまざまな理由で後悔している人がいるようです。

しかし、後悔したという声はごく一部のみであり、実際は「インビザラインを選んでよかった」という肯定的な意見が大多数を占めてます。

少しでも否定的な声があると気になってしまうのは仕方のないことです。肯定的な声が大多数を占めていたとしても、後悔している人がいる以上は、自分自身で後悔しないための対処をする必要があります。

インビザライン矯正でよくある失敗例とは

せっかくインビザラインで矯正したのに、失敗をしてしまったら後悔してしまいますよね。特にインビザライン治療にかかる費用は決して安いものではないので、残念に思う気持ちも余計大きいことでしょう。

後悔しないためにも、インビザラインではどのような失敗が起きやすいのか事前に知っておきましょう。

ここからは、インビザラインでよくある失敗例をご紹介します。

歯並びがよくならなかった

インビザライン治療を真面目に行っていれば、歯並びは確実に変化するはずです。

インビザラインは歯科医師に任せっきりの治療ではなく、自分でインビザラインをつけなければいけません。また、1日20時間以上つけるや、歯にしっかりと密着させなければいけない、など細かなルールを守る必要があります。

そのため、装着時間やつけ方によっては、治療が思ったように進まず歯並びが改善しないケースもあるでしょう。

また、インビザラインだけで治療できない症例もあるので、思ったような仕上がりにならなかったり、逆に歯並びが変になったりするケースもあります。

虫歯や歯周病が増えた

インビザラインのマウスピースを装着している間は、歯が唾液に触れにくいです。

唾液には食べかすや汚れを洗い流す自浄作用がありますが、インビザライン治療中は唾液による自浄作用が働かないため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

噛み合わせが悪くなった

治療終了後に歯並びが綺麗に整っていても、歯の移動に伴って噛み合わせが悪くなる場合があります。

特に、抜歯をするなどして1cm以上動かす場合、噛み合わせが悪化するリスクが高まるので注意が必要です。

後戻りして無駄になった

移動した歯は元の位置に戻ろうとする力が働きます。インビザラインでは後戻りしないために、歯を安定させる保定期間がありますが、リテーナー(保定装置)の装着を怠ると後戻りを引き起こしやすくなります。

後戻りしてしまうと、移動させるために使った時間やお金が無駄になってしまうので注意しましょう。

歯肉退縮を起こした

インビザラインには歯肉退縮のリスクが多少なりともあります。

歯肉退縮とは、歯肉組織がすり減ることで歯根がむき出しになってしまっている状態のことです。1度歯肉退縮が起こると、回復は困難です。

虫歯や歯周病のリスクも高まるため、歯肉が下がらない治療を提案できる歯科医院を選ぶ必要があります。

治療期間が長くなった

インビザラインの治療期間は、保定期間を含めて平均で2~3年ほどかかります。

しかし、さまざまなトラブルによって治療期間が想定よりも長くなってしまうことがあり、仕上げたい日に間に合わなかったと後悔してしまうこともあります。

例えば、インビザライン治療中に虫歯や歯周病を引き起こすと、虫歯・歯周病治療を優先しなくてはなりません。その分、インビザライン治療の期間が長くなってしまいます。

インビザラインで後悔・失敗しないための対策

インビザラインで後悔・失敗しないための対策

インビザライン治療が失敗したら、時間やお金が無駄になり大きな後悔に繋がる場合があります。気軽にできるような短期間で終わる安い治療ではないので、後悔・失敗しないためにはきちんと対策することが大切です。

インビザラインで後悔・失敗しないための対策について解説します。

矯正治療の選択肢を知って歯科医師と相談する

まず、歯並びを矯正する方法はインビザラインやワイヤー以外にもいろいろあります。どの矯正治療も手法が異なり、違う知識や技術が必要なため、歯科医師によって得意不得意が分かれます。そのため、歯科医師によって提示する矯正治療の種類が異なり、すべての治療法を提示することはほとんどありません。

だからこそ、まずは自分の症例にはどのような治療が合っているのか、まずは自分自身で矯正治療の選択肢をリサーチすることから始めましょう。そのうえで、歯科医師に相談をし、より最適な矯正方法を探すことをおすすめします。

また、複数の歯科医に相談して、より自分に合った治療法を探すのも有効です。

歯科医師の指導を守って正しく治療する

インビザラインは自己管理が重要な治療方法です。マウスピースを1日20時間以上装着すること、1~2週間ごとに新しいマウスピースに変える、チューイーをしっかり噛むなど、さまざまな決まりがあります。

きちんと歯科医師の指導を守らず自己管理を怠ってしまうと、思うように歯が移動しなかったり、後戻りしたりすることもあります。

後悔をしないためにも、歯科医師の指導はきちんと守って正しく治療を進めましょう。

口の中は常に清潔な状態を保つ

インビザライン矯正中は唾液による自浄作用が働かないため、口の中は常に清潔な状態を保つことが大切です。

そのためには、食事でマウスピースやリテーナーを外したあとは、装着する前に必ず歯磨きをすることを心がけましょう。できることなら、フロスなどを使って、徹底的に汚れを排除することをおすすめします。

違和感があったらすぐに相談する

どんなに安全な治療や薬でも、必ず副作用が存在します。インビザラインでも歯肉退縮など、なにかしらの異常が起きるリスクは0ではありません。

もしも治療中に、なにかしらの違和感を覚えたら、必ずすぐに歯科医師へ相談してください。

自己判断で保定装置を外さない

歯並びが綺麗になったからといって、自己判断でリテーナー(保定期間)を外してはいけません。保定期間は治療期間と同じだけ必要で、自己判断で勝手に外してしまうと、歯が後戻りして時間やお金が無駄になります。

「歯が綺麗になって嬉しい」という気持ちにあんりがちですが、大きな後悔と失敗に繋がる行為なので、必ず医師の指導に従って保定期間を過ごしてください。

まとめ

インビザライン矯正は、信頼性の高い治療法です。多くの歯科医院で採用されており、日々新しい症例が更新されています。

しかし、どんなに信頼性の高い治療法でも、必ず後悔する人が出るのも事実です。

インビザラインは短期間で終わるような安い治療ではなく、長い時間とたくさんの費用をかけて行う治療なので、失敗したときの後悔は大きなものとなるでしょう。

時間やお金を無駄にせず、後悔や失敗をしないためには、自分自身で対策をすることが大切です。