インビザラインと口腔内の洗浄方法

インビザラインは、マウスピース(アライナー)を自分で取り外し、洗浄することができます。自分では取り外すことのできない従来のワイヤー矯正と比較すると、装置に食べ物が付着する心配もなく衛生的です。
インビザラインはマウスピースを1日20時間以上、基本的には食事のとき意外は常に装着するのが理想とされています。
口内で常に装着するものだからこそ、日々のお手入れが欠かせません。お手入れを怠ると、口臭や歯周病の原因になったりすることも・・・。
インビザラインのマウスピースを清潔に保つための洗浄方法を解説します。
目次-contents-
インビザラインの洗浄方法を解説
インビザラインのマウスピース(アライナー)は、どのようなお手入れをすればよいのでしょうか?
マウスピースの取り外し方や洗浄方法、治療中の口腔内のケアの方法を解説します。
インビザラインの取り外し方
洗浄する前に、まずはインビザラインのマウスピースを取り外します。
インビザラインは奥歯から前に外すのが基本です。裏側から爪を引っ掛けて左右の奥歯部分を外してから、前歯部分を外すようにしましょう。
この時注意したいのが、左右どちらかの奥歯から半円を描くように外さないことです。雑に外そうとすると、補助装置であるアタッチメントが外れてしまったり、マウスピースが変形してしまったりします。
多少手間に感じるかもしれませんが、必ず左右の奥歯部分を外してから前に向かって外すようにしましょう。
インビザラインの洗浄方法
基本的な洗浄方法は、指で優しくこすり洗いをするだけでよいです。
細かい部分を洗うときは、歯ブラシでブラッシングしましょう。ただし、ゴシゴシ洗いすぎると傷ついてしまうため、毛先が柔らかい歯ブラシで丁寧に優しくブラッシングしてください。
さらにしっかり洗浄する場合は、市販の洗浄剤を使うとよいです。
入れ歯用は変形・劣化の原因になる可能性があるため、矯正用リテーナー・マウスピースに対応しているタイプを選びましょう。
治療中の口腔内の洗浄方法
インビザラインの治療中は常に歯がマウスピースに覆われているため、本来の自浄作用が期待できません。マウスピースを取り外した後と装着する前には、必ず口腔内を綺麗にしておきましょう。
もしも、歯が汚れた状態でマウスピースを装着してしまうと、嫌気性が高まって細菌が増えて、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
インビザラインを清潔にするだけでなく、自身の口腔内を清潔にしておくことも重要です。
洗浄方法は通常の歯磨きに加え、デンタルフロスの使用をおすすめします。
歯の隙間に詰まった汚れは、通常の歯ブラシだけではなかなか落とすことができません。インビザラインの治療中は、とくに汚れが溜まりやすくなっているため、デンタルフロスでしっかり取り除きましょう。
また、フッ素入りの歯磨き粉か、高濃度フッ素ジェルを併用するのもおすすめです。フッ素は歯質を強化して虫歯になりにくくなります。
もし外出先などで歯磨きが難しい場合は、せめて「うがい」だけはするように徹底しましょう。歯磨きほどの効果は期待できませんが、歯に付着している食べカスなどを最低限落としてくれます。
インビザラインの洗浄頻度
インビザラインは最低でも1日1回は洗浄してください。理想はマウスピースを外す度に洗浄することですが、難しい場合は1日1回の洗浄でかまいません。
水洗いに加え、洗浄剤を使用する場合は、週1~2回くらいの頻度で使うようにしましょう。
インビザラインを洗浄する際の注意点
インビザラインのマウスピースを洗浄する際は、以下の注意点を守りましょう。
歯磨き粉は使用しない
歯磨き粉には研磨剤が含まれています。
マウスピースはプラスチックでできているため、研磨剤によって細かな傷がついてしまうと、細菌が繁殖しやすくなります。
歯磨き粉は使用せずに、水で優しく手洗いをしましょう。水だけでは心配な場合は、中性洗剤を水で薄めたものを使用するとよいです。
お湯はNG!変形の原因に
基本的に水よりもお湯を使った方が汚れを落としやすくなりますが、変形の原因になるためお湯での洗浄は厳禁です。
インビザラインはその人の歯に合わせたものを作るため、変形をすると歯の形に合わなくなってしまい、作り直さなければなりません。もちろん、作り直しには追加で費用がかかります。
お金だけでなく手間や時間もかかってしまうため、インビザラインを洗浄するときは、お湯はぜったいに使わないようにしましょう。
しっかり乾燥させる
洗浄後はしっかり乾燥させましょう。とくにケースで保管する際は、濡れたままだと細菌やカビが繁殖してしまう可能性があります。
ケースにティッシュやキッチンペーパーを敷いて、蓋を開けたまま乾燥させるとよいです。
まとめ
インビザラインは従来のワイヤー矯正と比較して、目立ちにくい、取り外しができる、痛みが少ないといったメリットがありますが、自己管理が重要な治療方法です。
自身で日々のケアをきちんと行うことが、成功への導きになります。
マウスピースはもちろんですが、口腔内の衛生状態も重要なポイントです。治療中は細菌が繁殖しやすくなっているため、しっかり汚れを落として虫歯や歯周病のリスクを下げましょう。
また、マウスピースはプラスチックでできているため、扱いには注意が必要です。注意点を守って、正しく洗浄し理想の歯並びを叶えましょう。
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