インビザラインで歯並びが変化するのはいつからわかる?効果を実感できる時期とは
インビザラインは少しずつ歯を動かして、歯列を整えていく治療法です。では、実際にインビザラインを始めてから、どれくらいで歯並びの変化を実感できるのでしょうか?
いつまでも見た目が変わらないと不安になり、治療のモチベーションも下がってしまいますよね。インビザライン矯正は自己管理が大切な治療なので、モチベーションが下がるとせっかくの費用や時間を台無しにしてしまうかもしれません。
そうならないために、まずはインビザラインではどのくらいの時期に歯並びの変化を実感できるのか、把握しておくことをおすすめします。もちろん個人差はありますが、見た目が変わってくる時期をある程度把握しておくことで、モチベーションの維持につながるので、前向きに治療へ挑むことができるでしょう。
インビザラインの歯並びの変化を実感できる時期について、詳しく解説します。
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インビザラインで歯並びの変化を実感できる時期とは
近年、インビザライン矯正は、治療期間が短くて痛みが少なく目立たないという理由で人気を集めています。
インビザラインは、1枚ずつわずかに形の異なるマウスピースを交換して使っていくことで、徐々に歯を移動させる歯列矯正です。
使用するマウスピースの枚数は数枚から数十枚までと、人それぞれ異なります。治療期間も、軽度から中度の歯並びの場合は数か月から2年程度で終わりますが、重度の場合は2年から3年以上かかるケースも珍しくありません。
治療期間が長いため、なかなか実感に繋がりにくいと思われがちですが、実際にはインビザラインは見た目の変化が比較的わかりやすい歯列矯正のため、治療中でも歯並びの変化を実感することができます。
では、具体的に何枚目のマウスピースから変化を感じることができるのでしょうか?
インビザラインでどのくらい歯を動かせるのか
1枚のマウスピースで歯を動かせる距離はおおよそ0.25mm程度です。ただし、個人差や治療方法によって多少異なります。
単純計算すると、4枚使用すれば最大で約1mmの移動が可能ですので、この時点で変化に気づく人も多いです。
ただし歯並びによっては、1mmの移動だけでは、見た目の変化が大きく感じられない場合もあります。
インビザラインの効果を実感できる時期は人によって違う
インビザラインのマウスピースは、1~2週間ごとに交換して少しずつ歯を移動させます。
多くの人が変化を実感するのは、たいたい14枚ほどのマウスピースを使用した頃です。最短で14週間(約3ヶ月半)ほどで変化を実感することができるようです。
単純計算になりますが、1枚のマウスピースでおおよそ0.25mm程度の歯の移動が可能ですので、14枚使用すれば最大で3.5mm程度の移動ができます。3.5mmほど移動すると、変化が目に見えてわかるようになる場合が多いです。
ただし歯並びの変化には個人差だけでなく、治療計画による差もあるため、14週間ではまだ変化が感じにくい場合もあるでしょう。
また、インビザラインは、毎日マウスピースを外して分自身で毎日歯並びを確認できるため、少しずつ動いていても最初の状態からの変化がわかりづらいこともあります。
そのため、見た目の変化を実感できない場合でも、クリニックでの経過観察時に最初の歯並びの写真やシミュレーションと比較することで変化を実感する人も多いです。
ワイヤー矯正とインビザラインで変化の違いはある?
インビザラインとよく比較されるワイヤー矯正ですが、見た目の変化に関してはインビザライン矯正の方が実感しやすいです。
ワイヤー矯正では、治療が完了するまでワイヤーとブラケットが常に歯の表面に装着されているため、目で見て歯並びの変化を実感することが難しいです。
一方、インビザライン矯正では、毎日の食事と歯磨きの際にマウスピースを外すことができるため、歯並びをしっかりとチェックできます。器具のない状態で歯並びをチェックできるため、ワイヤー矯正よりも変化を感じやすいです。
インビザライン矯正中に感じられる歯並び以外の変化とは?
インビザライン矯正中に感じられる変化は、歯並び以外の部分にもあります。
では、どのような変化が感じられるのか解説します。
間食が少なくなる・水を飲む量が増える
インビザラインはマウスピースを装着する前に、必ず歯磨きをしなければなりません。また、マウスピースを装着する際は、アライナーチューイーと呼ばれるチューブを噛んで、しっかり歯に密着させる必要があります。
そのため、歯磨きやマウスピースを外したり着けたりする手間を面倒に感じ、矯正前は小腹が空いたら気軽に間食をしていた人でも、インビザライン矯正中は間食の頻度が減るという方が多いです。
また、マウスピースを装着している間は、甘味料や色味も入った飲み物も接種できないため、水を飲む量が増えます。
そのため、結果的にカロリー摂取量が抑えられて、矯正前よりも体重が減る人も多いようです。
歯磨きの回数が増える
マウスピースは装着する際に必ずは必ず歯磨きをする必要があります。なぜならば、歯磨きをせずにマウスピースを装着すると汚れが中に閉じ込められ、虫歯や歯周病のリスクが高まるからです。
矯正治療中に虫歯や歯周病が発生してしまうと、虫歯と歯周病の治療を優先されてしまうため、インビザラインの期間が長引くなどのリスクも発生します。
そのため、インビザライン矯正中は普段よりも歯磨きの回数が増えるケースが多いです。
インビザライン矯正終了後に感じられる変化
ここからは、インビザラインの矯正治療が無事終了した後に感じられる変化についてまとめてご紹介します。
歯並びが綺麗に整う
インビザラインは歯列矯正治療なので、当たり前ですが歯並びが美しく整います。
歯並びが改善してコンプレックスが解消され、人前で笑顔が増えたりコミュニケーションに自信を持てるようになったりなど、精神的な部分での変化も感じられるでしょう。
横顔(Eライン)が変わる
歯並びが整うことで、横顔の美しさも向上する可能性があります。
鼻の先端と下あごの先端を結ぶ線のことEラインと呼びますが、唇の位置はEラインより内側にあるほど美しいと言われています。
とくに、出っ歯や受け口の場合や抜歯が必要な症例では、Eラインの変化が顕著に現れ、以前よりも写真写りがよくなったというケースも多いです。
噛み合わせがよくなり身体のバランスが整う
噛み合わせがよくなると、身体のバランスが整います。
例えば野球でバットを振る際などなにか踏みしめなければならないとき、噛み合わせがよくなればしっかり歯を食いしばられるのでより力を発揮することができます。
そして、左右均等な噛み合わせは身体のバランスを整えるので、身体能力が上がりスポーツなどによい影響を与えることもあるようです。
まとめ
インビザラインで歯並びの変化を実感できるのは、早くて3ヶ月半くらいからです。
治療計画や個人差によって多少変わりますが、順調に治療が進んでいれば、見た目だけでなくレントゲン写真などからも変化を実感できるでしょう。
また、インビザライン治療中は歯並び以外にもさまざまな変化が見られるケースもあります。
歯の健康を守りつつ、身体にもよい影響を与えることがあるので、噛み合わせや歯並びにお悩みの方は、まず歯科医師にインビザラインについて詳しく聞いてみるとよいでしょう。