インビザラインがつらいと感じた時にやるべきこと!つらいと感じる原因とその対処法とは

インビザラインがつらいと感じた時にやるべきこと!つらいと感じる原因とその対処法とは

新しい矯正治療のインビザラインは、従来の歯列矯正よりも「痛くない」「違和感がない」と言われており、比較的ストレスを感じることなく歯列を整えることができます。

しかし、一部の人にとってはつらいと感じる部分もあり、長期間悩んでしまう人もいるようです。痛みや苦痛の感じ方には個人差もあるので、一概に「辛くない治療法」だと言い切ることはできません。

では、もしもインビザラインでつらいと感じた場合、なにをするべきなのか、原因と対処法について解説します。

インビザラインは痛みの少ない治療法

歯列矯正治療と言えば、従来はワイヤー矯正が一般的でした。しかし、現在はインビザラインで矯正する人が増えています。

インビザラインで歯列矯正をする人が増えている理由は、従来のワイヤー矯正などと比較すると、痛みや違和感が少なくノンストレスで歯列を整えられるからです。

マウスピースは透明で薄いので、ワイヤー矯正のように器具が目立つこともありません。

痛みや違和感、そして見た目も気にならない治療法であり、取り外しも簡単にできるなどのメリットが多いため、今後もますます症例が増えていくと期待されています。

インビザラインの治療がつらいと感じる原因とは

インビザラインは従来の矯正治療よりもストレスを感じにくい治療法ですが、やはり中には治療がつらいと感じる人もいます。

では、インビザラインがつらいと感じるのはどのような部分なのか、原因について解説します。

原因1.違和感がある

インビザラインは違和感の少ない治療法ですが、マウスピースで圧力をかけて歯列を整える治療法のため、最初は違和感がある場合が多いです。

歯の全長よりも短いマウスピースを装着するため、最初の違和感はよくあることです。だいたいマウスピースを着けてから2~3日ほど違和感が続きます。その後は特に違和感なく過ごせるようになります。

しかし、2週間以上違和感がなくならず、つらいと感じる人も少なくありません。たった1mm未満の小さな単位で起こる違和感ですが、なかなか馴染めずにつらいと感じてしまうようです。

原因2.装着中は基本的に飲食ができない

インビザライン治療中は、飲食する際にマウスピースを外す必要があります。マウスピース装着中は飲食しないのがルールです。

水ならば問題ありませんが、お茶やコーヒーはマウスピースに色素沈着するおそれがあるため飲めません。また、透明なフレーバーウォーターも、甘味料やビタミンなどの成分・原材料が含まれており、歯やマウスピースを汚してしまうため飲んではいけません。

口寂しさを感じることが多かったり、普段からお茶やジュースなど味の付いた飲み物を好んで飲む人にとっては、マウスピースを着けたまま飲食ができないことをつらいと感じてしまうことでしょう。

原因3.装着前に口内を掃除する必要がある

インビザラインでは、治療の効果を最大限に引き出すために、マウスピースを装着する前に、口内を掃除する必要があります。なぜならば、マウスピースは直接歯や歯茎に密着するためです。気密性が高く唾液による自浄作用が働かないため、汚れが残ったままだと細菌が繁殖しやすく、虫歯や歯周病になるリスクが高くなります。

そのため、インビザラインのマウスピースを装着する前には、しっかりと口内を歯磨きやうがいで清潔に保ち、滅菌した状態にしなければなりません。

毎回丁寧に口内を掃除する必要があるため、めんどくさくてつらいと感じる人もいるようです。

原因4.自己管理が大変

インビザラインは毎日22時間以上装着し、食事と歯磨きのときは外す、定期的にマウスピースを洗浄する、1~2週間ごとに自分で新しいマウスピースに変えるなど、自己管理が大切な治療法です。

歯科医師は治療の指導やアドバイス、万が一の対応などは行うものの、基本的には自分自身で治療を進めなければなりません。

全て専門家に任せたいタイプの人にとっては、自己管理が大切なインビザラインをつらいと感じてしまうかもしれません。

 原因5.顎関節症になる可能性がある

インビザラインのマウスピースは0.5mm程度ととても薄いです。上下の厚みを合わせると1mm程度になりますが、たった1mmの小さな厚みが負担となって、顎関節症になる場合もあります。

顎関節症は面長や開咬の人に発症しやすく、口を大きく開けたり、歯を噛み締めたりすると痛みが生じます。顎関節症が悪化してつらくなる人もいるようです。

インビザラインがつらいと感じたときの対処法

インビザラインがつらいと感じたときの対処法

インビザラインはストレスの感じにくい治療法ではあるものの、人によっては長期間つらいと感じる時期が続く場合があります。

もしもインビザラインがつらいと感じたら、どのような対処をするべきなのかご紹介します。

水をたくさん飲む習慣を付ける

インビザラインのマウスピースを装着している間は飲食ができません。そのため、水だけで満足できるように、水をたくさん飲む習慣を付けましょう。

水ならば、マウスピースを着けたままでも飲めるうえに、口内に潤いを与えて乾燥を防ぐことができます。水道水の雑味が苦手な場合は、ミネラルウォーターを買ったり、ウォーターサーバーを導入したりするとよいでしょう。

歯磨きが面倒なら電動歯ブラシを使う

毎回丁寧に手で歯磨きをすることが面倒ならば、短時間でツルツルに仕上がる電動歯ブラシを使うことをおすすめします。電動歯ブラシなら、細かい部分の汚れもしっかり落として、手で磨くよりも短時間で綺麗になります。

歯磨きがラクになるので、面倒でストレスを感じる人はぜひ電動歯ブラシに切り替えてみましょう。

自己管理をしやすいようにケースやアプリを使う

インビザラインはとにかく自己管理がとても大切な治療法です。だからこそ、自分自身で自己管理しやすいように工夫をする必要があります。

例えばインビザライン専用として、スケジュールアプリをダウンロードし、リマインダー機能を使って治療計画予定や装着時間を管理するだけでも、つけ忘れなどを防ぐことができるでしょう。

また、歯科医院でもらえるケースではなく、自分自身でお気に入りのケースを探して、日付シールなどを貼って交換時期をわかりやすくするのもおすすめです。

ワイヤー矯正など違う治療に変更するのもひとつの手段

インビザラインは性格や生活リズム骨格など、さまざまな原因によって適していない人もいます。中には、思うように治療が進まないことをつらいと感じてしまう人もいるでしょう。

長期間つらい状況が改善されないのであれば、ワイヤー矯正など違う治療に変更するのもひとつの手段としておすすめします。

ただし、途中変更を視野に入れるのであれば、複数の矯正治療を導入していて、なおかつ矯正治療に詳しい医師が在籍している歯科医院を選ぶ必要があります。

心配な場合は、最初のカウンセリングでよく相談し、スムーズに対応できるように環境を整えておくとよいでしょう。

まとめ

インビザラインをつらいと感じる人がいることは事実です。しかし、数ある矯正治療の中でも比較的痛みや違和感が少なく、ストレスを感じにくい治療法であることは間違いありません。

「つらくない矯正治療」として挙げられるのがインビザラインであり、ある程度のつらさは対処できます。

人によって相性の良し悪しはありますが、ストレスの少ない治療法を選ぶならば、インビザラインがおすすめです。