iTeroってどういったもの？

2022.08.29

マウスピース歯科・歯列矯正のインビザラインをする上の歯型取りに欠かせないのが、iTeroと呼ばれるものです。
今回はそんなiTeroを取り上げてみましょう。

そもそもiTeroってどんなもの？

現在、数多くの医療機器メーカーなどから口腔内スキャナーは販売、提供されています。
マウスピース歯科・歯列矯正のインビザラインでは、iTeroという口腔スキャナを使用します。
それは日本国内では、iTeroのみがインビザラインの認定接続が可能だからです。

iTeroの正式名称はiTeroスキャンニングシステムと呼び、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発したものになります。
口腔内背引用の3Dスキャナ―を入れ、歯の状態を直接撮影し、精密な歯型のデータを取ることが可能な光学スキャニングシステムになります。

従来の歯型を取る方法は、印象剤を使って歯に直接圧接し、固まるまで待つ必要があり、またデータ化できないこともありました。
特に従来の方法では苦手な方も多く、時間もかかるため、患者さんにとっても歯科医師にとっても負担が大きかったのです。
それをiTeroでは、1分ほどで皆様の歯をすべてスキャニング→瞬時にデータ化することが可能になりました。

iTeroの特徴

その１：従来の歯型採取が不要

先ほども記載しましたが、従来の患者様皆様に負担のかかる歯型採取をする必要はございません。
従来のように印象剤を使って、固まるまでの間の口を開けた状態からくる嘔吐反射などの心配もありません。

その２：スキャンしたデータを3Dで確認ができる

iTeroでスキャンした直後に、現在の歯の状況を3Dデータで確認することが可能です。
そのため歯科医師だけでなく、皆様も現在の状況を一目で確認することができ、治療の目的などが一目でわかります。

その３：インビザライン治療後のシミュレーションも確認できる

iTeroでスキャンしたデータは現状を確認するだけでなく、インビザライン治療のシミュレーションも3Dで確認ができます。
これにより皆様の歯がどのように変化し、歯列が整っていくかが分かるので、一緒に治療のゴールを確認することができます。

その４：マウスピース制作が精密に可能に

従来の印象剤を使った歯型採取では、印象剤が変形したり気泡が入ったりと外的要因による変化が起こる可能性がありました。
iTeroの場合、スキャンしたデータがそのまま歯型となります。
そのため、マウスピース歯科・歯列矯正のインビザラインの治療に必要なデータが精密に取得できることになります。
マウスピースを交換しながら歯を動かしていくインビザラインでは、このマウスピースの制作がキモといっても過言ではありません。

その５：クリンチェックで最適な治療計画を立てれる

ドクターは患者さんの現状の歯並びから理想となる歯並びまでを、クリンチェックの画面で実際に何度もシミュレーションし、その中から最適なものをご提案します。

歯を移動させる距離や傾き噛み合わせなど、細かくシミュレーションすることができるので、より皆さんとドクターとの間の理想に合った治療計画の立案ができるようになりました。
また、皆様はwebサイトにログインすることで、歯並びのシミュレーションをスマホから確認することが可能となりました。
これのシミュレーションも、iTeroのスキャニング技術があってこそなのです。

その６：治療のスタートまでの時間を削減できる

従来の印象剤を使った歯型採取の場合、採取した歯型を輸送し、そこからマウスピースの制作がスタートしていたたため、マウスピースの制作スタートまでに時間を要していました。
iTeroではスキャンしたデータを送信することで、マウスピースの制作が可能となるため、輸送の日数を削減することができます。

その７：放射線じゃないから患者様も安心

iTeroはCTやレントゲンのように放射線を使用するような医療器具ではないので、体に害がございません。
また、スキャナの先端部分は仕様のたびに交換可能ですので、衛生面も安心です。

■まとめ

今回はマウスピース歯科・歯列矯正のインビザラインにおける、口腔内スキャナーのiTeroについてご説明しました。
iTeroがあるおかげで、患者様の現在の歯の状況を負担なく確認することができるだけでなく、その後のシミュレーションデータへの活用も可能となり、またアライナーと呼ばれるマウスピースの制作開始までの日数も削減できることが可能となりました。